ダンボール什器と紙製什器は、同じカテゴリーに分類されます。特に、小売業界や販促業界では、アクリル製・木製・金属以外の什器をまとめて「紙製什器」と呼ぶことがあります。その中で「ダンボール什器」はフルート構造を持つダンボール素材を使用した什器を指します。つまり、ダンボール什器は紙製什器の一種ですが、全ての紙製什器はダンボール什器というわけではありません。本記事では、ダンボール什器の特徴やメリット、活用シーンなどを紹介します。
ダンボール什器のメリット
そもそもダンボールとは

ダンボールの原料の大半は古紙でできており、家庭から資源ごみとして分別回収に出したものを再利用してできている素材です。使用済みのダンボールも再びダンボールに生まれ変わるため、非常にエコな素材です。ダンボールシートは三層構造になっており、中央の波型の「フルート(中芯)」を「ライナー」というボール紙で挟んだ形状をしています。厚みや硬さなどにさまざまな種類があり、目的に合わせて使い分けられ社会に流通しています。ダンボール什器を製作する際は、適切なダンボールを選ぶことで強度やコストを最適化することができます。
展示会・イベントで活用するメリット
展示会やイベントでは、限られたスペースの中で効果的なディスプレイの採用が求められます。そこで活躍するのがダンボール什器です。こちらの項目では、ダンボール什器を採用するメリットについて解説します
1:コストパフォーマンスと環境配慮
ダンボール什器は比較的安価で、小ロット製作も可能なため、単発での利用が多い展示会やイベントに適しています。また、使用後はリサイクルができるため、環境に優しい点もダンボール什器を採用するメリットの一つです。
2:カスタマイズ性とデザイン自由度が高い
ダンボール什器は形状やサイズを自由に設計でき、カスタマイズの方法も豊富です。素材の特性を活かし、単純な箱型から複雑な立体構造といった形状の自由さや、POPによる装飾で来場者の目を引くデザインにすることも可能です。
3:軽量で取り扱いが簡単
ダンボール什器は軽量で取り扱いやすく、展示会のスペース運営に最適です。誰でも簡単に移動や設置、撤去ができるため、準備や撤去の負担を軽減できます。また、鉄製やアクリル什器などとは異なり、コンパクトに畳めるため、持ち運びや保管の利便性が高く、スペースコストの削減にも繋がります。
展示会・イベントにおすすめのダンボール什器
PASSOTの紙製什器・ダンボール什器は、コンパクトに折りたためるため、輸送や保管のコストを削減できます。これにより、輸送回数の減少や、倉庫スペースの効率化が可能になり、結果としてCO2の排出量の削減にも貢献します。また、ワンタッチで簡単に組み立てられるため、現場での作業負担を軽減できるのも特徴です。小ロット、短納期での製作にも柔軟に対応しますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。ここでは展示会やイベントに最適な3つのツールをご紹介します。

CLAP
CLAPは名前の通り、手を『パン!』と叩くその一瞬で組み立てが完了します。驚くほど簡単で、使いやすいダンボール什器です。設置の手間を大幅に削減し、効率的なスペース作りをサポートします。耐久性にも優れており、これまでに多くの飲料メーカーや日用品メーカーのお客様に採用いただいてきました。折りたたみ可能な構造のため、コンパクトに梱包でき、輸送コストや倉庫での保管コストの削減にも貢献します。展示会・イベントで活用する際に、天板をセットすることでストッカー付きのテーブルとしても使用可能です。これにより、展示ブース内の省スペースを有効活用できます。
SIDE JACK
SIDE JACKは、サイドネット什器やエンドコーナーの演出に最適なダンボール什器です。商品をしっかりと陳列しつつ、フレーム部分でブランドの世界観を演出し、ボードを活用してメッセージや販促情報を伝えるスペースを確保できます。また、CLAPと同様に、仕上がりサイズからは想像できないほどコンパクトに梱包できるため、輸送や保管のコスト削減にも貢献します。スリムな見た目ながら耐荷重にも優れており、これまでにワインの瓶ボトル、スープ缶、ペットフードなど重量のある商材の陳列としても採用された実績があります。
展示会・イベントでは、スペース内のラック横に取り付けることで、限られたスペースを有効に活用することができます。デザインや印刷でオリジナリティを出すことで既存棚よりもブランドや商品の魅力を十分に発揮することができます。
2BYO
2BYOは汎用性が高く、さまざまなシーンで活躍する自立式POPです。カスタマイズ性に優れ、取り外しや差し替えが可能なPOPをオプションパーツとして取り付けられるほか、本体の形状もオーバル、スクエア、トライアングルなどの多様なデザインに対応します。そのため、製品のビッグダミーなど、インパクトのある演出が可能です。展示会・イベントでは、POPの柱を2本立て、上部に1本横に渡すゲートタイプを採用いただくことも多くあります。これにより、イベントスペースの入り口や催事スペースの区分けとして活用するだけでなく、ブランドの世界観を演出する効果も期待できます。
製品について詳しく問い合わせたい方は、下記フォームよりご連絡ください。
ダンボール什器の選定・製作時のポイント

ダンボール什器は、店頭やイベントでの商品陳列や販促に活用されるディスプレイ什器です。適切な什器を選定することで、商品の魅力を引き立て、売上向上につなげることができます。選定のポイントとして、以下の点が挙げられます。
・設置場所とサイズ
・耐久性と強度
・組み立てやすさ
・デザインとブランディング
ダンボール什器は、製品に合わせてオリジナル設計できるため、設置場所に適したサイズを選ぶことが重要です。また、安全に使用するために、最大荷重や試用期間を考慮し、適切な厚みや補強材を選定することも大切です。さらに、イベントや店頭で設置するスタッフの負担を軽減するため、簡単に組み立て・解体ができる設計を選ぶことで、設置の手間を減らし有効に活用できます。また、商品の魅力を効果的に伝えるために、ブランドイメージにあったデザインやオプションを選ぶことも重要です。これらのポイントを踏まえ、コストパフォーマンスの良い什器を選びながら、リサイクル素材であるダンボールを活用することで、環境負荷の軽減にも貢献できます。持続可能な社会を目指しながら、販促効果を高められるダンボール什器に、これからぜひ注目してみてください。
ダンボール什器やイベントで活用するなら
ダンボールの原料の大部分は古紙であり、家庭から資源ごみとして分別回収されたものを再利用して作られています。また、使用済みのダンボールも再びダンボールとして生まれ変わるため、非常にエコな素材です。さらに、ダンボールにはさまざまな厚みや硬さがあり、用途に応じて使い分けられ、社会に広く流通しています。ダンボール什器は目的に合わせてオリジナルに設計できますが、設置場所に適したサイズを選定することが重要です。また、安全に使用するためには、最大荷重や試用期間を考慮し、適切な厚みや補強材を選ぶ必要があります。さらに、設置するスタッフの負担を軽減するため、簡単に組み立て・解体できる設計を選ぶこともポイントです。設置の手間を減らすことで、什器をより効率的に活用できます。
今回は、ダンボール什器のメリットや注意点を踏まえ、展示会やイベントでの活用方法について解説しました。ダンボール什器の導入を検討される際は、ぜひ本記事を参考にしてください。
紙製什器を活用してみては
紙製什器とは、紙やダンボールを使用した什器で商品を陳列し購買意欲を高めるための効果的な販促ツールです。アピールしたい商品や売り場の課題に合わせて適切なタイプを選ぶことで、より高い効果を発揮します。紙製什器は製造コストが抑えられる点、デザインの自由度が高い点、軽量で取り扱いが簡単な点など、多くの優れた特徴を持っています。
しかし一方で、耐水性や耐久性、高級感の演出といった面ではスチールやアクリル十雨期に劣る場合もあるため、使用環境や目的に応じた選択が求められます。オリジナルの紙製什器を製作する際は、展開する売り場の環境や陳列する商品の特徴を整理し「どのような成果を上げたいのか」という目的を明確にすることが重要です。適切な設計とツールの選択によって効果的な販促活動が実現します。
今回は、紙製什器のメリットや注意点を踏まえ、その活用方法について解説しました。紙製什器の導入をご検討の際は、ぜひこの記事を参考にしてください。